仕方ないのでiBus化。
我が携帯用VAIO P(Debian 9 Stretch, i386)は主にEmacsとAtril(PDFリーダー)くらいしか動いていない。Emacsの中でskk-nicolaで暮らしているので、XIMとかIMMODULEの必要は薄いものの、まれにEmacs以外のアプリケーションでの入力が必要になるので、IMにSCIM、変換エンジンとしてAnthyを入れている(以前書いた通り、FMV-KB211の場合はuimが扱いやすく、thumb-touchのような刻印だけ親指シフトなキーボードだとSCIM+scim-anthyのようなエミュレーションできるIMとエンジンの方が扱いやすい)。
近頃は変換エンジンはmozcとかlibkkcとかが流行っているものの、親指シフトの対応の関係から変換エンジンにはAnthyを使用している。変換効率は良くないものの、まあ、いつもskkなので、比較してはいけない。
一方で、私は広東語(粤語)話者でもあるので、中文の入力というのも必要だったりする。
SCIMは特に広東語で入力しようとすると、文字テーブル、要は単漢字変換しかない。昔ながらの漢字部品入力とか北方方言な拼音、注音ならエンジンがあるので効率良く入力できるものの、はっきり言って覚えるのが大変。(香港では従来は漢字部品による入力、具体的には倉頡が一般的だったものの、最近は粤拼(Jyutping)が普及してきている)
ということで、広東語、粤拼(Jyutping)で連文節入力するためにRIMEを導入。ちなみにWindowsでもこのソフトが動くので、CPIMEのほぼ単漢字入力っぷりに辟易している人やAndroidでのGoogle Cantonese Inputのような快適さを求めるならおすすめ。
まず、最近流行りのfcitx。日本語の方はAnthy。
# apt-get install fcitx-rime librime-data-jyutping fcitx-anthy
この上で~/.config/fcitx/rime/default.custom.yamlを作成する。
patch:
schema_list:
- schema: jyutping
im-configでIMを切り替えてからログインし直し、fcitx-config-gtkなりで設定……すぐ落ちる。
仕方ないのでiBusにする。この時点でlibrime-data-jyutpingは入っているので省略。
# apt-get install ibus-rime ibus-anthy
fcitx-rimeと同様に~/.config/ibus/rime/default.custom.yamlを作成する。
patch:
schema_list:
- schema: jyutping
同じようにIMの切り替えとibus-setupで変換エンジンにAnthyとRIMEを追加。今度は落ちづらくなりましたとさ。
……iBusは大嫌いですけど、まあ、仕方なし。