32 bitアプリを入れていた
Debianは一度環境を整えてしまえば、後は非常に安定する。例えば、WindowMaker環境をUbuntuなどで構築・維持するというのは非常に苦労するわけで、あの手のディストリビューションはお仕着せの環境を遣うものだ、と思うべきだろう。ただ、DebianとかFreeBSDは環境を整えるまでが少々手間なわけで、何を遣いたいか明確な人以外にはお勧めできないものになってしまっている。
Debianにおいては、Ubuntuなどと違ってマルチメディア関係のソフトウェアに様々な制限がある。一番大きいのはライセンスや、取り込まれているバージョンが古いことなどがあげられる。そのためDebian Multimediaなどをaptのsource.listに入れたりすることが多い。
環境整えるまでの間のトラブルとしては、i386を入れてしまったとか、余計なドライバーが邪魔をしたとかがある。
つい先週この手のことにハマってしまったので、メモしておく。
症例1 tsMuxerGUIの場合
普通にDebian Multimediaからapt-getで導入した。
% tsMuxerGUI
tsMuxerGUI: error while loading shared libraries: libQtGui.so.4: cannot open shared object file: No such file or directory
ん? libQtGuiが見つからない? libqtgui4は入っているから、ライブラリのパスの問題と思い、通してみる。
% set LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib/x86_64-linux-gnu:$LD_LIBRARY_PATH
% tsMuxerGUI
tsMuxerGUI: error while loading shared libraries: libQtGui.so.4: wrong ELF class: ELFCLASS64
ELFのクラスが違う? ……もしかしてamd64じゃない? と調べると導入されていたのがi386版でamd64版がないという。そこで
# apt-get install libqtgui4:i386
% tsMuxerGUI
としたら時間がかかったものの、動作しましたとさ。
症例2 OpenGLの場合
Debian MultimediaからShotcutを導入して動かそうとしたところ、キャプチャーボードのドライバーないのと、OpenGLが有効にならない旨のメッセージが出て止まる。
キャプチャーボードについては最新のソフトウェアを導入して解決も、OpenGLについては、GLXがどうこうというメッセージ。
……AMD A8なのにnVIDIAのドライバーとかが入ってて悪さしてた。関係するパッケージをことごとく削除しましたとさ。