BSD/LinuxにおけるNicola(親指シフト)入力の現状

 私はNicola親指シフト)入力なのでそのつもりで。

 PC-UNIX環境でNicola入力する場合、以下の方法があります。

a. JISキーボード(後述のThumb Touchなども同様): キーボードエミュレーション機能付きのIM(例えばscim/ibus/fcitx-anthyなど)やキーボードエミュレーター(oyainput、かつてはQ's Nicolatter for X)、Emacs内限定でskk-nicolaを使う
b. FMV-KB211系: IMをJIS仮名入力に設定して、手動でモードずれを直して使う
c. FMV-KB611/613/661系: FMV-KB211と同様にする(Windowsであれば専用モードを扱えるのだけど)

 まず、普通はPS/2接続のNicolaキーボードなんて持ってないでしょうから、a.となるでしょうか。

 私はa.とb.の両方です。デスクトップではFMV-KB211をuim-anthyで使っていますし、ノートではscim-anthyEmacs上でskk-nicolaを使用しています。多言語環境が必要だと、Emacsで暮らす時間が長くなる……(でもFMV-KB211でEmacsを使うとそれはそれで厄介)。

 ちなみに、libkkc系だとfcitx-kkcとibus-kkc、libskk系だとscim-skkとfcity-skkibus-skkNicola機能が付いていますが、現状まともに動きません。scim-anthyibus-anthy、fcitx-anthyを使いましょう(ただ、Debian Jessieのi386版でscimを使用すると、WindowMakerの右クリックメニューが動かなくなる)。

ibus-skkの例: 「f+j(変換開始)」「a(=う)」「s+親指右(=じ)」「d+親指左(=な)」→まず「▽う」が表示されたあと「▽じ」、「▽な」と表示され、変換バッファに複数の仮名が入らない。